川下りトレーニング


4月からの利根川でのトレーニングは、リバーガイドになるための訓練をメインに行なってきた。そこで、艇の基本操作や川における基礎知識、安全技術を習得してきた。

そして、今週末に行なわれる国内最大のラフティングレースである「日本リバーベンチャー選手権大会」に出場するためのチームトレーニングを先月から始めた。

レースラフティングで大切なことは、メンバー全員で息を合わせることに尽きる。最初のうちは漕ぐタイミングを合わせることから始め、そして艇の動きとしても真っ直ぐ進むように練習していく。基本的なことだが、意外と奥が深く難しいものだ。

真っ直ぐ進むためには後方の人が舵を切るのだが、これはブレーキ的な要素でもあるので極力使用しないで進みたい。そのため、全員で微妙な調整をしながら漕ぐ意識が必要となる。また舵を切るにしても、できるだけ後方で短時間に効果的に行なうことが求められる。


川幅は広くても速く進むためのラインは1本に絞られる。それは50cm単位の感覚で左右のズレを意識するくらいだ。そのシビアなライン取りも全員の認識が一致していないと相反する操作を行なってしまうことになる。ボートの上では、常にライン取りや操作についての議論が展開される。




                         インフレータブルカヤックの練習も始めた。



最初のうちは沈(転覆)も多い。急流部分をホワイトウォーターと言うが、この白く泡立った箇所では40〜60%の空気を含んでいると言われている。なのでライフジャケットを着用していても浮かない・・・
「死んでもパドルは離すな!」と言ってあるので、忠実に守っているヤマキー。

明日から「リバベン」が始まる。ベストを尽くしてチームが一致団結できるように頑張りたい。


文:田中正人 写真:竹内靖恵(チームマネージャー)