北アルプス縦走練習会に新トレ生の参加募集
2年に1度、真夏に開催される国内で(世界でも!?)最も過酷なトレイルランレース『トランスジャパンアルプスレース』。来年のこの大会にチームイーストウインド・トレーニング生は出場を予定している。
レースルールは至ってシンプル。8日間以内で、富山県魚津市の日本海をスタートし、北アルプス、中央アルプス、南アルプスを縦走し、静岡県静岡市の太平洋まで425kmをひたすら走るというものである。しかしながらシンプルゆえに過酷なのである。アドベンチャーレースならば、多種目なのでランのあとはカヤックだったりして体の各部を休めることができるし、チーム競技なので他人に合わせることも多いが、TJARではランだけを自分のペースでいくらでも追い込めるのだ。いくらでも無理ができてしまう条件がTJARの究極に過酷な理由だ。
スタートしてからゴールをするまで競技時間は止めないので休む場所も時間も自分で決めなければならない。サポート制度もなく、食料は携帯するか購入するかのみとなる。また宿泊は自装備でのキャンプのみで山小屋(避難小屋も)などの宿泊施設利用は禁止されるので、走力だけではなく、山の知識、サバイバルスキルも必要となる。
従ってこの大会は、誰でも参加できるというわけではない。出場するのに選考会があり、主催者規定の基準を満たさなければスタートラインにも立てない。
トレーニング生は日程的にこの選考会に参加できないため、選考会で課されたタスクを自分たちで「縦走練習会」として挑戦する事にした。
そこで我々は、2008年度チームイーストウインドのトレーニング生を希望している人にも練習会参加を呼びかけている。
練習会:2007年8月22日(水)〜23日(木)
練習場所:北アルプス(立山〜上高地)
※詳細・お問合せについてはこちらにアクセスしてください。
「完全完走・6日間2時間」というTJAR記録を持つキャプテン田中。しかし昨年はプライマルクエストで痛めた足の回復がままならずの出場で、途中でリタイヤしてしまった。
参加選手の一人の足の裏。北アルプス・中央アルプスを経てきた足はボロボロとなる。
昨年、7日間10時間48分で優勝した間瀬ちがや選手。山岳区間よりも長いロード区間のほうが選手を苦しめる。足の痛み、睡魔、精神的耐久力が試される。
文:チームマネージメント竹内靖恵