ウーロン・マウンテン・クエスト2007 Day3


今日が大会最終日となる。種目&距離は以下の通り。

バイアスロン(ライド&ラン) 7km
・アドベンチャースキル(タイヤチューブイカダを作り、全員で乗り、手でパドリング) 1km
カヤック(湖) 15km
ケイビング(観光洞窟)&ラン 7km
・ボーティング(川でのラフティング) 18km
・アドベンチャースキル(フライングフォックス:川の上空を横断して対岸に着水)
・ラン 2km
・レストステーション(15分間強制休憩)
MTB 20km
ケイビングPFDを着けて川沿いに下る) 3km


日々変わるスタート地点にバスで移動し、街中の人だかりの中でスタートの準備をする。ここで大変なのがトイレ。中国のトイレは個室になっていないことが多く(田舎だけ?)、人と顔を合わせ談笑しながら大を済ます。今日は臭いのきついトイレがあって、皆ティッシュペーパーを鼻に詰めて用を足していた。


そんなうちにバイアスロンからスタートする。いつものようにヨーキ、ヤマキー組と田中、宮内組に分かれる。バイアスロンは、2台のMTBと2人のランで進んで行き、いつでも交代できる。
通常、MTBがランナーを抜いたら、路肩にMTBを乗り捨てて走り出す。抜かれたランの人がMTBを拾って先行するランナーを追いかけるということを繰り返すのだが、今日は登りがきつくMTBのほうが遅いことがしばしば。ヤマキーの膝は少し調子が良いらしく、ヨーキも初めからバテてはいないので比較的順調に進む。


ダム湖に到着したら、アドベンチャースキル。タイヤチューブ4個と板数枚と紐でイカダを作り、湖を1kmほど手でパドリングする。タイヤを一列につなげて人も一列になって手でパドリングした。

カヤックは、ヤマキー(前)&ヨーキ(後)艇と宮内(前)&田中(後)艇に分かれる。前半は皆調子が良く速いペースで進むが、後半はヤマキー、ヨーキ艇が遅れてしまった。


ケイビングは、観光鍾乳洞で石灰岩の石柱?が色とりどりにライトアップされていて幻想的であった。ここは多くの観光客の声援を受けながらスムーズに進むが、ときどき田中がヨーキのフォローを行なう。


次のボーティングの場所までのランで他チームに抜かれるが、決して速いチームではないので、その不本意である悔しさを忘れないようにする。ボーティングは、小型ラフトボートで川を下る。水抜き穴がないタイプなので神経を使うが、瀬や巨大エディ通過時に水を入れてしまう。宮内がシューズを脱いで水出しも行いながら下った。


次のアドベンチャースキルは、フライングフォックス。川岸の橋げたに設けられた足場組みから対岸にロープ1本に滑車を付けて渡り、最後は水面に着水する。ここではヤマキーがかなりビビっていた。





MTBは登り基調で、しかも猛烈に暑い。田中がヨーキをフォローしながら淡々と進む。


最後のケイビングは、PFD(ライフジャケット)を着用したキャニオニング(沢下り)。そのまま川が洞窟に入っていく。MTBセクションで熱中症になりそうなくらいだったので、体が冷えていくのが心地良い。石灰岩でできたテーブル状の自然の造形の上も歩いて行く。皆良いペースで元気に進む。
洞窟の出口は観光名所になっていて、地上のゴール地点まではエレベーターにも乗るという経験をした。


最終ゴールは12位。当初目指していた順位を3日目に取ることができた。
総合成績は14位。完全完走は13チーム。リタイヤ9チームであった。

総合優勝は、アドベンチャーレースの世界トップであるチームNIKE(USA)。賞金5万US$を獲得。来年の大会は賞金総額が15万US$に上がるらしい。さらに世界メジャー大会に向けて邁進している様子だ。

文:田中正人
写真:柏倉陽介