日本赤十字社水上安全法救助員養成講習


6月25日〜27日、日本赤十字社群馬県支部による日本赤十字社水上安全法救助員養成講習(水安法)を受講した。        この講習会は、水の事故から生命を守るための知識と技術を学ぶもので、自然と関わるアドベンチャーレースにおいても、自分を守り仲間たちを助けるためにも必須である。

今年4月から日赤の講習方針が変更され、どの講習でも救急法基礎講習(心肺蘇生中心)を受講しなければならない。トレーニング生にとって心肺蘇生の救急講習はもう3度目になるが、救急法は繰り返しトレーニングする事で体に覚えこませていく事が必要だ。

水安法は主に「コンタクト・レスキュー」をメインに練習する。「コンタクト・レスキュー」とは泳ぎながらレスキューすることで、技術・体力とも極めて難易度の高いレスキュー方法(最終的に行なうレスキュー)である。溺れた人を助けに飛び込んだ人が二次事故にあうということは良く聞く話だ。

リバーガイドはコンタクト・レスキューが危険である事を知っているので、なるべく他の方法を使って救助する事を学ぶ。しかしリスクの高いレスキュー方法も徹底して学ぶのは大切な事である。それで自分の限界を知ることができ、二次事故を起さない適した救助方法を考えることができる。

 
溺者に抱きつかれたときの離脱方法もいろいろなパターンで徹底して練習する。
合気道の技のようなことを水中で行なう。
写真は、陸上でのシュミレーション練習。

 
 
頚椎損傷者をバックボードに固定するシュミレーション。

 

レスキューチューブなど、 いろいろな器具を使用した救助も練習した。
器具があるとかなり安全に楽に救助できることを実感!

最終日は、検定。     一つの泳法で連続500m泳いだり、潜水25m、立ち泳ぎ5分間、各種救助の実践などかなりハードであった。結果発表はまだ出ていないが、全員合格していると思われる。
今回は、水の特性や人間の行動に対する対処など多くを学ぶことができた。
いざと言うときに、こうした最終的レスキューができるように普段から体力・技術を向上させておくと共に、その時の自分の体力・技術に合ったレスキュー法が実践できるように判断力も身に付けていく方針だ。

(写真:プールでの撮影許可を取った日赤スタッフに撮っていただきました。)


ヤマキーはこの講習会以降、7月いっぱいまで学校に戻ることになった。     ケン、ヨーキは引き続きリバーガイドトレーニングに集中する。